HA4600とHM-54
写真 †
壊れたHA4600 †
誤ってヘッドホンアンプ(HA4600)の入力に100Vを突っ込んでしまったので、新しいアンプを買ってみました。
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HA4600の中身はこうなってます。
バックプレーンとの繋がり方をみると、フロントの入力端子と出力端子を使ったほうが音は良さそうです。ちなみに、うちでは操作の都合でそういう使い方になっていました。
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真っ白に燃えつきた抵抗と、溶けて曲がったスイッチ。
こんなところにAC100Vを突っ込んではいけません。
HM-54 †
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新しいアンプ。
HA4600は廃盤なので、後継のHA4700にしようかとも思ったのですが、HA4600では、
・あまりミキシング機能は使わなかった(メインと各入力の切り替えくらい)
・単純な切り替えとして使う場合、片方の入力を完全にカットできない(最小にしても結構残る)
・4系統ある(3系統は必要)
・イコライザ機能はヘッドホン毎の調整ができて便利
・左右バランス調整も同様に便利な機能
という感じだったので、前2つを重視して、今回はMACKIEのHM-54にしてみました。後者2つは必要なら前段でなんとかすることにしました。
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19インチなので、リプレースは簡単。奥行きは135mmです。
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入力端子はリアパネルにあります。左右別のバランス入力かアンバランス入力のフォン端子のみです。
出力端子はリアにもあります。これはフロントとは排他利用みたいです。
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話題のPSEマーク。代理店で付けてるようです。
カタログの定格は12Wなのですが、なぜか25Wと書いてあります。
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とりあえず動作確認をしてから、分解してみました。
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電源部。
結構安っぽい。
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1系統分。
OPアンプはJRCのNJM4560Lです。
本体価格の割にチープです。ラックマウントのスタジオ用なんて、そんなもんかなぁ、とも思うけど、もうちょっと良いのにして欲しい。
基本的に4580とかと同じような音ですが、回路がシンプルで余計なものが付いてないためか、見た目よりも良く鳴ってくれます(エージングなしでの印象)。
とりあえず30時間ほど動作させてみました。
当初のこもった感じはエージングで取れてきました。ノイズは少なくてきれいにOPアンプの特徴が出てる感じです。値段からすると、もうちょっと良いOPアンプを使って欲しい気がします。高音が強めでシャリシャリ鳴ります。低音はそれほど強く出てこないみたいです。音楽を聴くと全体にまとまりが悪くてうるさい感じがしますが、この辺はもうしばらく動かしてるとちょっとは変わってくるかもしれません。TVとか見るのに使う分には割と良いかも。
初めは、手を入れるような類のアンプではないと考えていたので、改造するつもりはなかったのですが、アンプを変えれば素直に音が変わりそうなので、ちょっと変えてみようかと思います。
せっかく4系統あるのだから、それぞれ石を変えてみようかな。
ちなみに、次に目に付く電源とか、抵抗とかコンデンサとかそういう方向には走らないつもりです。さすがに、そういうレベルで手を入れるアンプではないと思うので。
分解するときに使うもの †
フロントパネルを外すには1.5mmの六角レンチが必要です。
トランスはネジ止めの他に、両面テープで接着してあります。
基板を外すには、フロントパネルかトランスのどちらかを取り外す必要があります。
アースと筐体をつなぐ端子を外すにはトルクスレンチが必要です。
回路図 †
1ch分の回路図です。
1chあたり4つのNJM4560を使っています。つまり、8つのOPアンプを使います。
電源は、±13.2Vです。
電源のリプルは、GNDに対して約20mVppでした。