HandSKK

　ローカルディスクから発掘しました。発掘時のタイムスタンプは、21 Jan 2003でした。
　今は、もうSL-A300を持っていません。

　Linuxザウルスのための新しいInputMethod?です。作者さんの「まずここから改善しないとA-300はゴミ箱行きだ」という言葉と同じことを感じていたので、HandSKKを入れてみました。私の場合、自分で作ろうとは思わずに、半分捨てかかっていました。簡単に見切ろうとしてたことにちょっと反省。
　EmacsではSKKを常用しているので、変換方式がSKKなのも惹かれるところです。

http://homepage3.nifty.com/raspy/sl_a300/handskk.html

入力速度の評価 †

　SKK使用開始から１週間経ちました（使用時間は５時間くらいでしょうか）。現状で、他の入力方法と比べて評価してみます。
　入力する気力があまり起こらなかったので、サンプル数が少ないです。

１.日本語 †

この法律は、電気通信事業の公共性にかんがみ、その運営を適正かつ
合理的なものとするとともに、その公正な競争を促進することにより、
電気通信役務の円滑な提供を確保するとともにその利用者の利益を保
護し、もつて電気通信の健全な発達及び国民の利便の確保を図り、公
共の福祉を増進することを目的とする。

　電気通信事業法の第１条です。送り仮名のある漢字が少なくて、あまり適切でないかもしれません。

　手書き入力はこれ以上速くなる見込みは薄そうです。HandSKKは慣れればまだ速く書けそうです。
　書いているときは、SKKの方が速く書けたような感じがしたのですが、実際には手書きのほうが速かったです。SKKの方が誤入力が少なくて、ストローク数も少ないので、ストレス無く使えているということでしょうか。
　SKKの方が将来的に速く打てるということで、日本語についてはSKKが良いでしょう。

２.英語 †

We the people of the United States, in Order to form a more 
perfect Union, establish Justice, insure domestic Tranquility, 
provide for the common defence, promote the general Welfare, 
and secure the Blessings of Liberty to ourselves and our 
Posterity, do ordain and establish this Constitution for the 
United States of America.

　アメリカ合衆国憲法の前文です。

　手書き入力は、ブロック体での入力です。文字によって誤入力が多かったです。もっと認識の癖を掴んでいれば、もう少し速く入力できそうです。
　ソフトキーボードは意外と速かったです。ただし、これ以上速く入力するのは難しそうです。また、チャタリングでしばしば2重に入力されました。
　ソフトキーボードと似たような入力方式であるHandSKKでも、慣れれば同程度の速度で入力できるでしょう。

3.数値 †

14159265358979323846264338327950288419716939937510

　円周率５０桁です。本当は、２００桁で試す予定でしたが、別の紙面を見ながら入力するのは非常に大変なので、暗記できる桁数に落としました。写し書きのときは、（PCのフルキーボード＞＞）手書き入力＞＞HandSKK，ソフトテンキー、という感じです。

　どれも結構速い速度で入力してると思います。
　PCのフルキーはテンキーではありません。PCのテンキーだと１０秒くらいでしょうか。
　HandSKKがソフトテンキーと比べて遅いのは、配列が千鳥なことが要因だと思われます。ソフトテンキーは、入力の範囲が狭いので、慣れればHandSKKの方が打ちやすいかもしれません。また、HandSKKは、数値と英文を切り替えなしで入力できるのも強みです。

結果 †

　HandSKKの結果は思ったほど芳しくなかったです。現状で、手書きよりも若干遅いです。HandSKKを使いこなすには相当な練習が必要なようです。しかし、記号や数値が入り混じった文章は、HandSKKの得意とするところなので、すぐに利益を享受できます。
　練習なしでそれなりの速度が出せる手書き入力の良さを再認識しました。手書き入力には、画面をあまり見ずに書けるというメリットもあります。

その後 †

　その後、A300は売ってしまいました。今はC860を使っています。文字入力はキーボードを使うことが多いです。