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DS-8617

2017-08-14 (月) 23:10:33 (1451d)

DS-8617

IMG_8521.jpg

岩通のオシロです。1990年代前半の機種らしいです。
うちにあるのは1993年製のようです。

アナログオシロで言うと、SS-76xxとSS-78xxの間の製品のようです。
SS-78xxは1995年からあるみたいです。

DS型番で分かるように、デジタルオシロの扱いですが、
アナログオシロ+デジタルオシロです。

アナログ:帯域100MHz
デジタル:100MS/s 32Kポイント/ch 帯域25MHz

基本操作は、コントロールがデジタルになった頃以降のアナログオシロの体系です。
(現在の)デジタルとしてみるとサンプリング周波数も低く、メモリも少なく、
FFTも出来ないというように低性能ですが、
アナログとしてみると便利なデジタル機能付きです。
ちょっと便利な100MHzアナログオシロと見るのが適切です。

ちょっと、と言っても、
トリガ前の状態が見られたりとか
自動で電圧とか時間を測れたり(設定もいろいろできる)
ワンショットの信号を見られるとか
かなり便利です。
ただ、そこに着目するなら性能の良いDSOでいいと思います。

GP-IB経由で全操作ができます。
デジタル側だと波形データの読み書きもできます(アナログ側はできません)。

適当な読み込み例。(画像で取れるわけではなく、データを画像化しています。)
ds8617_20120106014131.png

分解写真

この時代になると集積度が上がってきているので、
アナログに関してはコンパクトにまとまっていて流れが分かりやすいです。
ただ、修理は大変そうです(出来なくはない)。
デジタルは、まだTTL多用なので、あまりコンパクトではありません。

底面
アナログ部(垂直関連)
CRTコントロール, 水平関連

アナログ部は、入力側から各チャンネル毎に、
アッテネータ、プリアンプ、A/D BUFF(ここからデジタイザに送る)、トリガアンプ
です。
その後ろに、垂直アンプと垂直コントローラがあります。

下側は水平関連で、後ろ側からの流れです。
トリガアンプ、TV同期、SWEEP生成、SAWTOOTH BUFF
です。

I/Fは一旦CPUを介します。アナログ操作もA/D変換して、CPU処理して、D/A変換してアナログ部の操作をします。

20110915-IMG_8440.jpg

背面パネルを外した状態
高圧とDCとI/F基板です。
ファンは、DC電源の真後ろにあり、デジタル基板とDC電源が冷えます。
エアフロー的に他はたぶん冷えません。

20110916-IMG_8488.jpg

電源
2層になっています。

20110916-IMG_8503.jpg

CRT後部
高圧と出力アンプ

20110916-IMG_8486.jpg

CRT側面
メインアンプ

20110915-IMG_8481.jpg

上面
上側はCRTの上にH&Z BOARDです。
水平コントローラ
この下、CRT横にもう一枚基板(CRT電源)があります。
下側はデジタル部と外部I/Fです。

20110915-IMG_8429.jpg

サブ基盤
デジタル部は、バックプレーンに挿す形で5枚のサブボードから成っています。
デジタル信号や電源はマザーのコネクタから供給します。アナログは同軸で接続します。

20110915-IMG_8436.jpg

DIGITIZER G-K3459
1枚目。デジタイザ。アナログ側のA/D BUFFから信号を受けてA/D変換します。SONYのCXA1396Dが主要部品です。
CXA1396D - 8-bit 125 MSPS Flash A/D Converter
後ろから同軸で入力して、A/D変換して、マザー経由で他のボードに流れます。

20110916-IMG_8510.jpg

DMC E-K3386
2枚目。DMC。何の略かは知りません。
100MHzでA/D変換した信号をメモリに保存する部分です。
メモリは、1chあたりMT5C6408DJ-20を4個。8K*8のSRAMで、4個で32KB。4ch分で、128KB。

20110916-IMG_8505.jpg

DMC裏面
裏面にIC有り。基板を取り出すときに引っかかるので注意。

20110915-IMG_8457.jpg

DISP E-K338741
3枚目。DISP。
デジタル表示

20110916-IMG_8506.jpg

CPU E-K3385
4枚目。CPUボード。V20の16MHz駆動が2発です。

20110916-IMG_8507.jpg

DC GENERATOR E-K3334
5枚目。
アナログ部用のDA変換などのI/O

20110916-IMG_8509.jpg

修理

90年代前半の機材の悪い癖で、コンデンサが漏れます。

表面実装のコンデンサの劣化が見られたので、まとめて交換しました。
パターンの腐食もあったので直しています。
また、リチウム電池が切れていたので交換しました。

ちなみに、リチウム電池が切れても使えますが、
電源を切ると設定が全部元に戻ってしまいます。
ソフトウェアでのキャリブレーションも戻るので、
交換したほうが良いです。

交換部品
全部で33uF25Vが42個あります。
また、リセットIC用の1uF50Vも交換した方がいいでしょう。

20110917-IMG_8513.jpg

電源も危なそうなので、一応メモ。
47 35V, 270 400V*2
680 25V, 220 16V
3300 10V, 1800 25V *3, 470 63V,3300 10V *2,
470以上はH35 D13

1200 10V,?, 1200 16V, 220 63V, 2200 10V, 1800 10V, ? 10V
2200 10V, 220 63V
2200 25V, 2200 25V
4700 10, 2700 25.2700 25.680 63.4700 10 (この列 H25 D18)

マルコンのEFMシリーズですが、詳細不明です。

膨らみが見えた2個だけ変えました。

修理後

1ヶ所パターン腐食。
腐食で弱っていたのと、手際の悪さで、2ヶ所パターンがもげた。
それらはラジアルリードでパターンを復旧してからハンダ付け。
残りは、ニチコンの表面実装のUCW1E330MCL1GS。

20110918-IMG_8516.jpg

リチウム電池交換
4ヶ所パターンがもげた

20110918-IMG_8517.jpg
20110918-IMG_8518.jpg

RS232C

回路はありそうなので、コネクタだけ繋げば使えそうな感じ。
GP-IBを使えばいいので、気が向いたら調べてみます。

I/F基板のJ2がMAX232に繋がっています。
1 GND
2 T1OUT
3 R1IN
4 T2OUT
5 R2IN
6 NC
7 V+ (10V)
8 GND
9 NC
10 NC

TX,CTS,RX,RTSの割り当ては確認していません。

使わないので多分確認しません。
どうせなら、MAX232の代わりにRS232C-USBドライバを載せて
USB接続できるようにしたほうが楽しそう。

コメント

  • アンドロメダ 2012-03-22 (木) 10:23:52
    確か三年程前中古測定器屋で入手して現在使えてますが今後故障した時の貴重な資料に成りました。素晴らしい。