DLT
(2011/1補足)
最初に書いた時期は忘れてしまいましたが、かなり古い内容ですのでご注意ください。今は、LTO2のチェンジャーですら1万円以下で買えます。現役だと、LTO3が最低ラインな気がします。
ちなみに、うちの最近のバックアップ手段はD2Dです。
最近、ヤフオクでDLTが安売りしていたりしている関係か、友人がDLTのオートローダーを購入したらしいです。そんなわけで、需要がありそうなので、DLT関連の情報をまとめてみます。ちなみに、うちではDLT4000,DLT7000,DLT1を使っていました。
オークションを使うときに知ってると便利なこと †
機種の見分け方 †
DLT4000/7000/8000の簡単な見分け方。
DLT7000,8000はハンドル(真ん中の蓋みたいの)に丸みがあります。DLT4000は角張っています。
DLT7000,8000の簡単な見分け方は、向かって左側のLEDの数です。DLT7000は等間隔に7個並んでいますが、DLT8000は上に4つ、下に2つと分かれています。
DLT2000とかXTとかは、最近は全く出品されないようです。
気をつけた方がいいこと †
DIFFは面倒 †
DLTが使用するSCSIの種類には、SEやLVDやHVD(DIFF)があります。通常は、SEまたはLVDを使います。HVDを使うときは、やや特殊なSCSIカードを用意する必要があります。売っていないわけではありませんが、普通は使いません。面倒なので、SE/LVDがいいです。DIFFだから大して安いというわけでもないし、その差額以上にSCSIカードが高いです。
オートローダーはソフトが必要 †
ロボティックライブラリは、テープの入れ替えが楽でとても便利なのですが、この操作を自動で行うには専用のソフトが必要です。
一応、フロントパネルなどから手動でも操作できますが、それではあまり意味がありません。やはり自動で使いたいものです。
FreeBSDやLinuxではmtxというソフトで操作が可能です。これを使うとスクリプトでテープを入れ替えたりできます。でも、私は使ったことがありません。
Windowsには標準で対応していて欲しいところですが、実際にはバックアップソフトが別に必要です。メジャーなところだと、BackupExec?とかArcServe?あたりでしょうか。私はBackupExec?を使っています。ArcServe?は使ったことがありませんが、BackupExec?の方が操作に癖が無くて良いという話を聞いたことがあります。また、Windows標準のNTBackupはBackupExec?の親戚です。
故障 †
電源を入れたときに片側のLEDが全点灯するドライブは、起動時のセルフチェックをパスしていません。原因がわからないので、避けたほうが無難です。
DLTについて †
DLTの歴史 †
1984 DEC社がVAX II用にTK50を開発
1987 TK70
1989 TF85
1990 DLT260
1991 TF86
1992 DLT600
1993 TZ85
1994 Quantum社がDEC社のストレージ部門を買収
1994 DLT2000
1995 DLT2000XT
1996 DLT4000
1997 DLT7000
1999 DLT8000
スペック †
適当なスペック表
テープの仕様
III | III XT | IV | |
テープ幅 | 0.498inch | ||
カセットサイズ | 4.15 x 4.16 x 1.0 inch | ||
カセット重さ | 7.7oz | 7.85oz | 7.85oz |
テープ長[feet] | 1,200 | 1,828 | 1,828 |
テープ厚さ[μinch] | 536 | 360 | 360 |
Native容量 | 10GB | 15GB | 20-40GB |
Native容量は比圧縮時の容量のことです。
メディアとフォーマットに対する転送速度
media | format | Native | DLT2000 | DLT2000XT | DLT4000 | DLT7000 | DLT8000 |
III | DLT2000 | 10G | 1.25 MB/s | 1.25 | 1.5 | 1.5 | 1.5 |
III XT | DLT2000XT | 15G | NA | 1.25 | 1.5 | 1.5 | 1.5 |
IV | DLT4000 | 20G | NA | NA | 1.5 | 1.5 | 1.5 |
IV | DLT7000 | 35G | NA | NA | NA | 5.0 | 5.0 |
IV | DLT8000 | 40G | NA | NA | NA | NA | 6.0 |
たとえば、IVでDLT4000で書き込んだテープをDLT8000で読み込むと最大で1.5MB/sの転送速度になります。
テープ †
DLTTapeIV。DLTといえばこのテープです。
DLT4000/7000/8000/DLT1(VS80)で使えます。
ちなみに、クリーニングテープは、DLT4000/7000/8000のクリーニングテープと、DLT1(VS80)のクリーニングテープは異なり、流用は出来ません。
DLT1(VS80)のクリーニングテープは、たとえばHP社のC7998Aが該当します。ネットで買うならGETPLUSあたりが安いです。
IVは黒ですが、一世代前のDLTTapeIIIXTは白でした。
裏側はこんな感じです。DLTテープはリールを1つしか内蔵していません。もう1つはドライブ側にあります。つまり、テープ側とドライブ側をテープが行ったり来たりします。ヘッドに対して水平にしかテープが移動しないのがDLTの良い所です。
IVに戻って、ラベル面です。オートローダーの場合は動作中にラベル面を操作できませんが、単体のドライブの場合には挿入後でもラベル面は外部に露出しているのでライトプロテクトを変更したりできます。なかなか面白い仕組みです。
反対側はこんな感じです。
DLTTapeIVは、DLT4000,DLT7000,DLT8000,DLT1,DLTVS80で使えます。非圧縮時の容量は、順番に20GB,35GB,40GB,40GB,40GBくらいです。余談ですが、DLTTapeIIIXT以前のテープもDLT4000,DLT7000,DLT8000で使えます。でも、普通は使いません。DLT1,DLTVS80では使えなかったはずです。
注意する点として、DLT7000,8000で書いたテープはDLT1,DLTVS80では全く使用できません。DLT4000で書いたテープはDLT1,DLTVS80では読み込みだけできます。DLT1,DLTVS80で書いたテープはDLT4000,7000,8000では読み書きできませんが、消去することはできます。一番の厄介なのは、DLT4000,7000,8000で書いたテープはDLT1では消去もできないという点です。これは、DLT1の記録幅の方が狭いかららしいです(未確認)。
そういう場合でも再利用したいなら、バルクイレーサという磁力で記録データを消す機械を使います。磁力で綺麗さっぱり昔のことを忘れ去ってくれます。ちなみに、新品テープにも磁気でサーボ情報が記録されているUltriumとかで同じ事をすると廃棄確定の使えないテープが出来上がります。
テープの扱い方 †
磁気テープは立てて保存が基本です。寝かせて保存するとテープが歪みます。
落としちゃダメです。一応、落としたテープは使ってはいけないことになっています。でも、無かったことにして使うことが多いです。
湿度が高いところに置いておくとカビたりします。
操作 †
テープの消去 †
- (Windows)BackupExec?だと「完全消去」
- (UNIX)mtコマンドだとmt erase
で行います。
通常の書き込みと同様に全領域に書き込みますので、テープ全体を使ってバックアップするのと同じくらいの時間がかかります。DLT4000でDLTTapeIVを消去したところ、3時間54分程かかりました。DLTTapeIIIXTも同様に消してみました。こちらは2時間58分程でした。
日々のバックアップ †
WindowsはGUIで適当にできます。
UNIXはdumpを使うのが一般的です。tarとかだと差分バックアップできません。複数のサーバのバックアップをするとか、バックアップ時間が気になるならamandaとかを使うという手もあります。でも、通常は夜間のcronによるdumpで問題ないことが多いでしょう。
昔、うちで使ってたバックアップスクリプト。
week=`/bin/date "+%w"` dlevel=`echo "${week} 6 + 7 % p q" | /usr/bin/dc` /sbin/dump -${dlevel}u -B40000000 -f /dev/nrsa0 /data /usr/bin/mt rdhpos
ライブラリを使うときにどうやったら上手くテープの入れ替えが出来るかは未検証です。
リンク †
コメント †
- TAKE-II 2005-09-11 (日) 00:06:12
テープの消去について。
BackupExec?やArcServe?で、テープの完全消去を行ったにもかかわらず、
インベントリをすると前のテープメディアの情報が残っていて、
「未使用メディアにならないの?」という貴兄にお勧めの、テープを
"未使用メディア"にする方法。
1.Dellさんの下記ダウンロードページからPVtoolsをDLし、
インストール。
http://support2.jp.dell.com/jp/jp/filelib/download/index.asp?fileid=R84284%20%20%20%20&category=Tape%20Devices
2.PVtoolsを起動して、操作したいドライブをスキャンされた
左側のツリーから選択する。
3.右の"Manage"タブをクリックし、"Select a tape maintenance task"を
"QuickTapeErase?"にして[Run Tape Task]ボタンをクリック。
4.BackupExec?等でインベントリしてみて、"未使用メディア"になったことを
確認する。
☆確認済みドライブ(純正品)
Quantum DLT7000,8000
BENCHIMARK DLT1(VS80)
HP Ultrium 215(LTO-1)
*簡単な診断機能もついてるので、便利かも。
- vvp 2005-09-11 (日) 22:07:54
有益な情報をありがとうございます。
インストールなしで、WindowsのGUIでお手軽に使えてとても良いです。
サービスタグの確認ができるあたりがDELLらしい。
対応機種として書いてあるものはシングルドライブのなのですが、
画面表示を見るとチェンジャーにも対応しているような雰囲気です。
試しに、PowerVault132T(LTO2)で使ってみましたが、
スロット数が多いためか全く動作しませんでした。
ロボットとの相性はちょっと悪そうな感じですが、
シングルドライブでは用意しておくと便利なツールだと思いました。
(exeファイルを1つ置いておけば良いだけだし)
- TAKE-II 2005-09-13 (火) 23:14:01
オートローダも持っているので、モチ,チャレンジしてみましたが.....
20分位で全スロット”何もなかった”メディアになるのは、キモチイイかも、
とおもって...
Dellさん純正のドライブはもっていないので、OEM供給先のLL0101Hとか、
SureStore40*6とかで.....
SCSIのInquiaryコマンドで返されるベンダ名で弾かれていまい、ダメのよ
うですね....残念!!
- hyoich 2005-11-05 (土) 00:07:52
これからテープバックアップを勉強するものにはとても参考になります。
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